AAIP JAPAN – FUKUSHIMA

ブックアート展覧会 AAIP JAPAN in FUKUSHIMA SUKAGAWA

AAIP ‒ Artists As Independent Publishers 須賀川会期

会期 2023 年 11 月 13 日 から 28 日 まで
(11 月 11 日 プレオープン)※11 月 12日は展示替えのため閲覧できません

閲覧時間は施設開館日に準ずる
 平日・土曜日 9:00~21:00
 日曜日・祝日 9:00~20:00
※11 月 21 日は全館休館日のため入場できません

ほとんどの作品はお手にとってご覧いただけます。
(※展示品の販売や貸し出しはできません)

AAIP JAPAN – FUKUSHIMA について

本展覧会は、東京藝術大学版画研究室が参加したヨーロッパでの展覧会をもとに、かねてよりアートプロジェクトやワークショップでご縁のありました須賀川においてその巡回展を行うという企画です。tetteという、人が集まり本と出会う場所で「作品としての本」を展示いたします。

版画研究室のゼミプロジェクトから始まり、次々と場所を変えて旅をしてきたこのブックアート展覧会を、このたびtetteの場をお借りしてお披露目する機会をいただきましたことを、一同心よりお礼申し上げます。

ブックアートとは

この展覧会のために、アーティストたちは「本」というものを解釈し、大量に出版される情報としての本ではなく、個人の作品としての本を作りました。これを今回「ブックアート」と呼び、展示しています。これがAAIPのコンセプト、Artists As Independent Publishers(独立した出版者としてのアーティスト)です。

言葉や文化は違っても、アーティストの世界観を手もとで感じる

このブックアート展は、壁にかけてある絵画や彫刻をながめる様な展覧会とはちがい、実際に手にとって内容を個人的に鑑賞できるという特別な体験とを提供する展覧会です。
展示されるものは、オブジェのような「本」や、作家が個人的に少数印刷したフライヤーのようなものから、作品集として写真をまとめたもの、カードを束にして手作りの箱に入れたものなど、さまざまな解釈の表現が含まれており、「本」というアイデアの多様な可能性を感じることができます。
現代のスマートフォンやタブレットのような画面に情報として現れては消える「出版」が主流となっていくなかで、「個人的な本」を手に取って鑑賞するという機会はさらにユニークなものとなっていくのではないでしょうか?

そこには言葉や文化は違っても、アーティストの世界観を鑑賞者の皆様が手もとで感じて共有できる特別な時間があります。ぜひ本としての作品「ブックアート」をお手にとってご鑑賞ください。

企画の経緯 AAIP インターナショナルの歴史

2019年、ブレーメン芸術大学カトリン・フォン・マルツァーン氏の呼びかけにより始まった6大学連携ブックアート展覧会プロジェクト、「AAIP Artists As Independent Publishers」 の日本での会期として、5カ国から集まったブックアートを、9月に行われた東京会期に続き、福島県須賀川市でも展示致します。

AAIP Artists As Independent Publishersは、東京藝術大学(日本)、ハレ・ブルク・ギービヒェンシュタイン芸術大学(ドイツ)、ブレーメン芸術大学(ドイツ)、ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(英国)、サン・ルカス・アントワープ芸術学校(ベルギー)、ウィーン応用美術大学(オーストリア)による共同プロジェクトであり、2019年に開始いたしました。

しかし、2020年には当企画もまたコロナ禍の影響により、当初計画していた各国同時多発的開催というプロジェクトの中止を余儀なくされました。
これにより参加大学同士の訪問や交流の計画は止む無く中止となりましたが、形式を変え、2023年のこれまでにはドイツ、ベルギーにて巡回展として当展覧会が開催されてきました。

今回、欧州での巡回展を経てそのブックアート作品が日本に到着、東京藝術大学のアーティストの作品群も新たなメンバーを追加し、当初の予定を大きく上回る、総冊数170冊を陳列するブックアート展覧会 AAIP JAPANを開催する運びとなりました。時間と国境を超えて集まったブックアート作品をぜひご高覧ください。

当展覧会は東京藝術大学にて9月に東京会期を終え、続いて福島県須賀川市民交流センター「tette」でも形を変えての展覧会開催となります。

今年度より始まった企画「tette x 東京藝術大学プロジェクト」でtetteにて行って参りました、「シン須賀川絵図」「かいじゅうの目」の参加メンバーの作品も含まれています。 

次回の開催地は現在では未定ですが、今後も場所を変えて作品数を増やし、発展していく可能性を持ったプロジェクトです。

文部科学省国立大学機能強化事業「国際共同プロジェクト」ブックアート展覧会 AAIP JAPAN AAIP Artists As Independent Publishers 主催:東京藝術大学版画研究室

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